ニュース・プラス・ワン
オランダの安楽死番組を見て
根本 悦子
1
1出会いの医療をつくる会
pp.354-355
発行日 1995年5月25日
Published Date 1995/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611903368
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懸命に生きている人たちもいる
昨年の11月16日,TBS系のテレビ番組「スペースJ」がオランダのドキュメンタリー『依頼された死』(制作:IKON)を放映して話題になった。医師が患者を安楽死させる一部始終を記録したもので,番組は大きな波紋を広げた。
安楽死を選んだのは,全身の筋肉麻痺で最後には呼吸ができなくなる難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の男性患者だ。日本ALS協力はTBSに対し,「この病気が死を待つしかないという一面的な見方を世の中に広めた」として,ALSを正しく伝える番組の制作を求めた。
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