特集 ジャーナリズムと保健
流産した番組のこと—医療キャンペーンの経験から
田原 総一朗
1
1東京12チヤンネル
pp.49-53
発行日 1966年1月10日
Published Date 1966/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203542
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医者ものは扱いにくいとの定説
いわゆる「医者もの」の取材ほど扱いにくいものはない.これが,私たち仲間の定説になっている.事実,番組をつくっている途中で,デスクや局長が収拾のためにすっとんでいくのは相手がお医者さまの場合が多いようである.
とはいえ,これが,医者にへそまがりや頑固者が多いせいであるなどとは決して思っていない.多少弁解めくが,仕事の上にしろ,個人的にしろ,私がつきあっているほとんどの医者がお人好し過剰の人びとばかりである.
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