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妊娠中は高蛋白食が必要
森島
pp.25
発行日 1952年3月1日
Published Date 1952/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200059
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妊娠時には,高い蛋白食を摂ることが必要である。それによつて母子共に健康の上から見ていい結果を現わしている。此高蛋白を與えて試驗した米國シカゴ市の産院では602名の産婦について研究が行われましたが,ここでは日々85瓦以上の蛋白が用いられた。此研究の結果をW.J.ディクマン博士によりますと産婦の健康状態は著しく改善され,又優良兒の百分比も蛋白食を多く,且長く取つたものほど多くあつた。又蛋白の摂取量が多ければ多いほど,其試驗された人々の中での流産が目に見えて少なくあつた。貧血は低蛋白を取つて居つた人々の中に多くあつた。然し妊娠中毒とか早産とか分娩期間の長短とか,患者によつて消費された蛋白量とかに就ては高蛋白食の人と低蛋白食の人々の間に相違はなかつた。兎に角高蛋白食によつて母子とも健康上優秀であり,其他總ての點に於て某成績が遙かに優つているといわれている。
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