原著
妊娠蛋白について
樋口 正臣
1
,
春名 宣之
1
,
高橋 京子
1
,
竹内 正七
1
Masaomi Higuchi
1
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
pp.399-402
発行日 1976年5月10日
Published Date 1976/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205422
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古来より妊娠に伴つて出現する特異な蛋白の存在が示唆され,多くの研究者により種々命名され,報告されてきたが1〜12),研究者が各自のOriginalityを固執したため,近年までおのおのの蛋白の異同についての検索が十分なされていなかつた。しかし近年各研究者間の抗血清などの交換研究によりその異同についての検索がなされ,妊娠蛋白の本体が,数種類にしぼられるようになつた5,11)。同一蛋白に数種の名称が与えられているが,一応ここではBohn5)による名称を使用して話をすすめることにする。
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