特集 腎疾患2
【急性腎障害(AKI)】
【コラム⑦】妊娠中のAKI—高血圧・蛋白尿の解釈と,妊娠高血圧症候群(HDP)の管理
伊藤 雄伍
1
,
長浜 正彦
1
Yugo ITO
1
,
Masahiko NAGAHAMA
1
1聖路加国際病院 腎臓内科
pp.112-119
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900513
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妊娠中の急性腎障害pregnancy-related acute kidney injury(PR-AKI)は,母体の予後に影響を与えるだけでなく,胎児にも発育遅延などの合併症を引き起こし得る重要な病態である。その理解には,妊娠中に刻々と変化する循環動態,腎機能の変化を把握することが不可欠である。治療においては,母体のみならず胎児にも配慮した適切な治療が求められる。
本稿では,PR-AKIの病態,管理方法,妊婦に特有の原因について概説する。原因のなかでも妊娠高血圧症候群hypertensive disorders of pregnancy(HDP)については,病態,治療,予後について取り上げる。
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