研究
妊娠蛋白尿,高血圧,浮腫の調査
奈良 節
1
1鹿角組合病院
pp.28-32
発行日 1963年3月1日
Published Date 1963/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202503
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まえがき
今更いうまでもなく,妊産婦の異常は,母体や,胎児に及ぼす影響が広く,かつ深いことにおいて,まず妊娠中毒症が挙げられるものと思います.本症はこれからのべるように,発生頻度が高く,放置すれば妊娠腎,子癇前症,さらには子癇発作にも進展することがあるので,母児の生命に深刻な影響を与えておることはいうまでもありません.
その意味において,私の勤務する病院にて,私はまず,実際の分娩数に対する妊娠蛋白尿,高血圧,浮腫の頻度について調査しましたので報告致します.
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