Japanese
English
増大特集 加齢とリハビリテーション
第3部 加齢によって生じた課題への対応
3.サルコペニアと栄養
Sarcopenia and Nutrition
山田 実
1
Minoru Yamada
1
1筑波大学人間系
1Faculty of Human Sciences, University of Tsukuba
キーワード:
サルコペニア
,
栄養
,
蛋白質
Keyword:
サルコペニア
,
栄養
,
蛋白質
pp.683-691
発行日 2022年6月10日
Published Date 2022/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202533
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はじめに
“サルコペニア”とは,1989年にRosenbergがギリシャ語で筋肉を意味する“sarx”と喪失を意味する“penia”を組み合わせ提唱した造語である1)(図1).この用語が提唱された頃は,骨格筋量の減少だけを意味する用語であったが,2010年のヨーロッパおよび2014年のアジアのサルコペニアワーキンググループなどによる診断基準が報告されて以後は2,3),骨格筋減少と筋力低下を兼ね備えるものをサルコペニアと定義することが一般的となっている.このサルコペニアに対しては,運動療法と栄養用法が有用と考えられており,両者を適切に組み合わせた介入が推奨されている.ここでは,サルコペニアの評価と介入方法(特に蛋白質摂取)についての概要をまとめ,介入を実施するうえでの基礎的な情報を整理する.
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