特集 いま知っておきたい! 内科最新トピックス
第2章 循環器
サルコペニアとカへキシア:循環器病におけるリハビリテーション・栄養の重要性
網谷 英介
1
1東京大学医学部循環器内科/重症心不全治療開発講座
キーワード:
サルコペニア
,
カヘキシア
,
運動療法
,
栄養
,
心不全
Keyword:
サルコペニア
,
カヘキシア
,
運動療法
,
栄養
,
心不全
pp.428-430
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_428
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Summary
・循環器疾患のなかでとくに心不全においてサルコペニア・カヘキシアの合併が問題となり,心不全のうち20%程度にサルコペニア,10%程度にカヘキシアがみられ,予後不良の要因となる.
・サルコペニア・カヘキシアには右心不全由来の肝,脾臓のうっ血を通じ,食思不振,腸管機能低下,脂肪吸収障害,腸管の透過性亢進や炎症の亢進が関与している.
・サルコペニア・カヘキシアの治療法としては薬物療法や栄養療法などの試みもあるが,最も確立されているのは運動療法である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020