Japanese
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特集 リハビリテーションにおける栄養管理
サルコペニアの予防
Prevention of Sarcopenia
山田 実
1
Minoru Yamada
1
1筑波大学人間系
1Graduate School of Comprehensive Human Sciences, University of Tsukuba
キーワード:
サルコペニア
,
運動
,
栄養
Keyword:
サルコペニア
,
運動
,
栄養
pp.661-666
発行日 2016年8月10日
Published Date 2016/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200672
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サルコペニアとは
サルコペニアは加齢に伴う骨格筋量の減少を示す.サルコペニアの大腿部の断面図を見ると,骨格筋萎縮,皮下脂肪増加,さらに筋内への脂肪浸潤が確認できる.このサルコペニアの状態になると,いわゆる運動器の機能低下として移動能力が低下し,日常生活活動能力が低下し,転倒・骨折を来しやすくなる.それだけでなく,さまざまな疾病罹患率が高まり,死亡リスクが向上するとも言われている.わが国の65歳以上の高齢者におけるサルコペニアの有病率は15〜20%程度であり,75歳以上でその有病率が増加することも知られている1)(図1).つまり,サルコペニアは高齢者にとってコモンな状態であり,多くの高齢者の骨格筋機能が低下していることが推測される.
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