特集 老年栄養―高齢者の低栄養,フレイル,サルコペニア
老年栄養を極める
新しい筋疾患:サルコペニア
吉村 芳弘
1
1熊本リハビリテーション病院 サルコペニア・低栄養研究センター
キーワード:
サルコペニア
,
AWGS2019
,
蛋白質
,
レジスタンストレーニング
Keyword:
サルコペニア
,
AWGS2019
,
蛋白質
,
レジスタンストレーニング
pp.237-240
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_237
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Summary
▪サルコペニアは骨格筋量の減少,筋力低下,身体機能低下を組み合わせて診断する.
▪サルコペニアがあると転倒・骨折,身体的自立度の低下,認知レベル低下,嚥下機能低下,耐糖能低下,栄養障害,死亡などのリスクが上昇する.
▪サルコペニアの予防・治療の中心は運動療法と栄養療法であり,運動療法単独もしくは栄養療法単独よりも,運動療法と栄養療法の同時提供が望ましい.
▪運動療法の中心はレジスタンストレーニングであり,有酸素運動やバランス運動などを組み合わせる.
▪高齢者のサルコペニア予防として1.5g/体重kg/日の蛋白質摂取が推奨される.
© Nankodo Co., Ltd., 2022