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研究と報告
高齢者の社会参加の種類・数と要介護認定発生の関連—JAGES2013-2016縦断研究
The types and number of social participation of older people and incidence of functional decline: JAGES2013-2016 longitudinal study
東馬場 要
1,2
,
井手 一茂
3,4
,
渡邉 良太
2,5,6
,
飯塚 玄明
2,3,7
,
近藤 克則
3,6
Kaname Higashibaba
1,2
,
Kazushige Ide
3,4
,
Ryota Watanabe
2,5,6
,
Gemmei Iizuka
2,3,7
,
Katsunori Kondo
3,6
1ロッツ株式会社リハ特化型訪問看護ステーションさんぽ武蔵小杉
2千葉大学大学院医学薬学府
3千葉大学予防医学センター
4長谷川病院地域包括支援課
5津島市民病院リハビリテーション室
6国立長寿医療研究センター老年学・社会科学研究センター
7亀田ファミリークリニック館山家庭医診療科
1Rehabilitation-Specific Home-Visit Nurse Station Sanpo Musashikosugi, Lots Corporation
2Graduate School of Medicine and Pharmaceutical Sciences, Chiba University
3Center for Preventive Medical Sience, Chiba University
4Department of Community General Support, Hasegawa Hospital
5Department of Rehabilitation, Tsushima City Hospital
6Center for Gerontology and Social Sciences, National Center for Geriatric and Gerontology
7Department of Family Medicine, Kameda Family Clinic Tateyama
キーワード:
介護予防
,
地域づくり
,
地域組織
,
社会参加
Keyword:
介護予防
,
地域づくり
,
地域組織
,
社会参加
pp.897-904
発行日 2021年9月10日
Published Date 2021/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202315
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要旨 【背景】社会参加している高齢者は要介護認定リスクが低いとされるが,先行研究で検討されている社会参加の種類は限られている.本研究では,高齢者の社会参加の種類や数と要介護認定との関連を明らかにすることを目的とした.【方法】日本老年学的評価研究(Japan Gerontological Evaluation Study;JAGES)2013年度の自記式郵送調査に回答した地域在住高齢者90,889名を平均約3年間追跡した.説明変数を14種類の社会参加の種類,数とし,エンドポイントを追跡期間中の要介護認定発生とする生存時間分析を実施した.【結果】男女ともに就労,スポーツ,地域行事,環境美化,町内会,ボランティア,趣味,老人クラブ,女性のみ特技伝達,学習・教養,介護予防への参加者の要介護認定発生リスクが有意に低かった.また,男女とも非参加者に比べ社会参加の数が多い者ほど要介護認定発生リスクが有意に低かった.【結論】男女ともに効果が得られやすい8種類やより多くの種類への社会参加が介護予防に有用である可能性が示された.
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