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研究と報告
通いの場参加後の社会参加状況と健康情報・意識に関する変化—JAGES通いの場参加者調査
Association between subjective changes in social participation and those in the health information they receive and health awareness among participants in “Kayoino-Ba”: JAGES survey of participants in “Kayoino-Ba”
林 尊弘
1
,
竹田 徳則
1
,
加藤 清人
2
,
近藤 克則
3,4
Takahiro Hayashi
1
,
Tokunori Takeda
1
,
Kiyohito Kato
2
,
Katsunori Kondo
3,4
1星城大学リハビリテーション学部
2平成医療短期大学リハビリテーション学科
3千葉大学予防医学センター社会予防医学研究部門
4国立長寿医療研究センター老年学・社会科学研究センター老年学評価研究部
1Department of Rehabilitation and Care, Seijoh University
2Department of Rehabilitation, Heisei College of Health Sciences
3Department of Social Preventive Medical Sciences, Center for Preventive Medical Sciences, Chiba University
4Department of Gerontological Evaluation, Center for Gerontology and Social Science, National Center for Geriatrics and Gerontology
キーワード:
通いの場
,
社会参加
,
健康情報
,
健康意識
Keyword:
通いの場
,
社会参加
,
健康情報
,
健康意識
pp.1109-1115
発行日 2019年11月10日
Published Date 2019/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201798
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要旨 【背景】通いの場参加による健康保護効果の機序の一端の解明を目的に,通いの場参加後に趣味・スポーツの会など通いの場以外の社会参加も増えるのか,また健康に対する心理面の変化との関連を検討した.【方法】全国7市町の通いの場109か所の参加者3,305名を対象に調査を実施した.分析には,通いの場参加後の通いの場以外の社会参加状況と健康情報,健康意識(2指標)に関する変数を用いた.【結果】回答があった者のうち(回収率90.3%),2,159名を分析対象とした.通いの場以外の社会参加について,増えた者は全体の65.2%(1,407名)であり,その9割以上で,健康情報,健康意識のすべての指標で望ましい変化が認められた(p<0.001).【結語】通いの場参加をきっかけに通いの場以外の社会参加が増えたと認識していた者は6割以上で,その該当者で健康に対する心理面に望ましい変化が認められた.通いの場参加による健康保護効果の機序には,直接的効果以外に他の社会参加の増加による間接的な効果もあることが示唆された.
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