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特集 介護予防に今こそ必要なリハビリテーション
通いの場づくり—日本老年学的評価研究機構(JAGES)の知見から
“Kayoinoba” development- findings from Japan Gerontological Evaluation Study
井手 一茂
1,2
,
渡邉 良太
1,3
,
近藤 克則
1,3
Kazushige Ide
1,2
,
Ryota Watanabe
1,3
,
Katsunori Kondo
1,3
1千葉大学予防医学センター
2長谷川病院地域包括支援課
3国立長寿医療研究センター
1Center for Preventive Medical Sciences, Chiba University
2Department of Community General Support, Hasegawa Hospital
3National Center for Geriatrics and Gerontology
キーワード:
通いの場
,
介護予防
,
新型コロナウイルス
,
健康二次被害
,
JAGES
Keyword:
通いの場
,
介護予防
,
新型コロナウイルス
,
健康二次被害
,
JAGES
pp.1163-1168
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202380
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はじめに
地域における介護予防の取り組みにおいて,通いの場をはじめとする地域活動が重要視されている.しかし,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により,感染予防や感染への恐れから外出を自粛する高齢者や活動を制限された通いの場は多い.このような社会参加・交流,通いの場の活動制限が長引くことで,COVID-19による健康一次被害以外の健康二次被害(要介護リスク悪化など)が生じている.本稿では日本老年学的評価研究(Japan Gerontological Evaluation Study;JAGES)1,2)の知見を踏まえながら,介護予防施策の変遷,狭義と広義の通いの場の考え方,通いの場にかかわるエビデンス,COVID-19感染拡大による通いの場への影響と健康二次被害,通いの場の立ち上げや運営の進め方について紹介する.
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