Japanese
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特集 地域包括ケア時代のリハビリテーション
地域づくりによる介護予防のエビデンス
Evidence for care prevention by community-based approach
林 尊弘
1,2
,
近藤 克則
2,3
Takahiro Hayashi
1,2
,
Katsunori Kondo
2,3
1東海医療科学専門学校理学療法科
2日本福祉大学健康社会研究センター
3千葉大学予防医学センター
1Department of Physical Therapy, Tokai College of Medical Science
キーワード:
地域づくり
,
介護予防
,
転倒予防
,
社会参加
Keyword:
地域づくり
,
介護予防
,
転倒予防
,
社会参加
pp.281-286
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200554
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はじめに
世界で前例のない高齢化が進行している日本では,要介護者の大幅な増加が問題となっている.2006年度から,その抑制をめざしたハイリスク(者を対象とする)戦略を中心とする介護予防が導入されたが,その限界が明らかになった.そして,厚生労働省は2015年度から,地域の人口集団全体にアプローチするポピュレーション戦略へと介護予防政策の見直しを図り,高齢者の通いの場を増やすなど,地域づくりによる介護予防を推進することとなった1).
本稿では,介護予防政策の転換に至った経緯やハイリスク戦略の限界について述べ,地域づくりによる介護予防の根拠になったエビデンスとポピュレーション戦略による介護予防の事例について紹介する.
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