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研究と報告
地域在住フレイル高齢者の運動系社会参加を促進する地域要因の検討
Regional factors promoting exercise-based social participation among frail older adults
中北 智士
1,2,3
,
松本 大輔
3,4
,
高取 克彦
3,4
Satoshi Nakakita
1,2,3
,
Daisuke Matsumoto
3,4
,
Katsuhiko Takatori
3,4
1貴志川リハビリテーション病院リハビリテーション部
2紀の川市役所福祉部高齢介護課
3畿央大学大学院健康科学研究科
4畿央大学健康科学部理学療法学科
1Department of Rehabilitation, Kishigawa Rehabilitation Hospital
2Division of the Care for the Elderly, Department of Welfare, Kinokawa City
3Graduate School of Health Sciences, Kio University
4Department of Physical Therapy, Faculty of Health Sciences, Kio University
キーワード:
フレイル
,
社会参加
,
介護予防
,
地域内格差
Keyword:
フレイル
,
社会参加
,
介護予防
,
地域内格差
pp.1213-1222
発行日 2024年11月10日
Published Date 2024/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203266
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要旨 [背景]地域在住高齢者における社会参加の地域内格差については十分に調査されていない.本研究の目的は1自治体内における運動系社会参加の地域内格差および参加に関連する要因を明らかにすることである.[方法]要介護認定を受けていない地域在住高齢者12,967名を対象に基本チェックリストおよび社会参加活動についての郵送調査を行った.統計解析は運動系社会参加の有無による参加者特性の比較と参加割合の地区間比較(5地区)を行った.また,運動系社会参加に関連する要因をロジスティック回帰分析にて抽出した.[結果]運動系社会参加の割合は最大1.5倍(14.8〜21.9%)の地域内格差を認めた.フレイル割合が最も多かった地区では,運動系社会参加の促進要因としてフレイルであること(オッズ比2.2,95%信頼区間1.17〜4.12),近所づきあいが良好であること(オッズ比2.9,95%信頼区間1.51〜5.47)が採択された.[結論]フレイル高齢者の参加を促すには地域とのつながりを促進することが重要である.
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