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研究と報告
高齢者の社会参加と生きがい—JAGES2013-2016-2019縦断研究
Social participation and Ikigai in older people: JAGES2013-2016-2019 longitudinal study
山田 彩恵
1,2
,
小林 周平
2,3
,
井手 一茂
3,4
,
中込 敦士
3,5
,
近藤 克則
3,6
Ayae Yamada
1,2
,
Shuhei Kobayashi
2,3
,
Kazushige Ide
3,4
,
Atsushi Nakagomi
3,5
,
Katsunori Kondo
3,6
1千葉大学医学部附属病院リハビリテーション部
2千葉大学大学院医学薬学府
3千葉大学予防医学センター社会予防医学部門
4長谷川病院地域包括支援課
5千葉大学医学部附属病院循環器内科
6国立長寿医療研究センター老年学・社会科学研究センター
1Department of Rehabilitation Medicine, Chiba University Hospital
2Graduate School of Medical and Pharmaceutical Science, Chiba University
3Department of Social Preventive Medical Sciences Center for Preventive Medical Sciences, Chiba University
4Department of Community General Support, Hasegawa Hospital
5Department of Cardiology, Chiba University Hospital
6Center for Gerontology and Social Science, Research Institute, National Center for Geriatrics and Gerontology
キーワード:
健康日本21
,
介護予防
,
役割
,
世代継承性
Keyword:
健康日本21
,
介護予防
,
役割
,
世代継承性
pp.399-405
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203092
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要旨 [背景]高齢者の社会参加が生きがいと関連することは,先行研究で報告されている.しかし,特徴別の社会参加での検討は不十分である.本研究では特徴別の社会参加と生きがいの関連について検証する.[方法]本研究は,日本老年学的評価研究(Japan Gerontological Evaluation Study:JAGES)のデータを用いた縦断研究である.2013年,2016年,2019年の3時点に回答した21市町819人の高齢者を分析対象とした.目的変数を生きがいなし,説明変数を特徴別に分類(自己興味・課題指向型と他者支援・社会貢献型)した社会参加ありとし,修正ポアソン回帰分析を実施した.[結果]他者支援・社会貢献型の社会参加者は,非参加者と比べて,生きがいなしとなるリスクが有意に低かった.[結論]他者支援・社会貢献型の社会参加は,高齢者が生きがいをもてる社会づくりの一助となることが示唆された.
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