Japanese
English
調査
回復期リハビリテーション病棟に入院した脳卒中患者の入院時・入院1か月後の移動能力と退院時の移動能力との関係
Mobility capacity at discharge predicted by those at entrance and at one month after entrance in patients with stroke in the convalescence rehabilitation ward.
桂 賢一
1
,
徳永 誠
1
,
三宮 克彦
2
,
米村 美樹
2
,
渡邊 進
1
,
橋本 洋一郎
3
,
中西 亮二
1
,
山永 裕明
1
Ken-ichi Katsura
1
,
Makoto Tokunaga
1
,
Katsuhiko Sannomiya
2
,
Miki Yonemura
2
,
Susumu Watanabe
1
,
Yoichiro Hashimoto
3
,
Ryoji Nakanishi
1
,
Hiroaki Yamanaga
1
1熊本機能病院リハビリテーション科
2熊本機能病院理学療法課
3熊本市立熊本市民病院神経内科
1Department of Rehabilitation, Kumamoto Kinoh Hospital
2Department of Physical Therapy, Kumamoto Kinoh Hospital
3Department of Neurology, Kumamoto City Hospital
キーワード:
脳卒中
,
移動能力
,
回復期リハビリテーション病棟
,
予後予測
Keyword:
脳卒中
,
移動能力
,
回復期リハビリテーション病棟
,
予後予測
pp.289-295
発行日 2008年3月10日
Published Date 2008/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101208
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要旨:入院時・入院1か月後の移動能力と退院時の移動能力との関係を明らかにするために,脳卒中転院患者218例を入院時の移動能力で8群に分け,それぞれについて入院1か月後と退院時の移動能力を調査した.入院時の移動能力によって,在院日数,自宅退院率,入院時Functional Independence Measure(FIM),退院時FIMには有意な違いがあった.入院時には「入院時の移動能力ごとの退院時の移動能力の分布」,入院1か月後には「入院時と入院1か月後の移動能力ごとの退院時の移動能力の分布」を説明することで,患者の状態に応じた移動能力の予後予測を患者全員に伝えることができるようになった.自立歩行が可能となる確率を示すのではなく,8群に分けた移動能力の分布を,熊本機能病院(以下,当院)の回復期リハビリテーション病棟のデータを基に具体的に説明することは,患者が退院時の移動能力の見込みを理解するのに有用である.
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