連載 リハビリテーション医療に必要な薬物治療・第2回
脳卒中後うつ
岡田 和悟
1
,
山口 修平
2
Kazunori Okada
1
,
Shuhei Yamaguchi
2
1大田シルバークリニック
2島根大学医学部内科学講座内科学第三
キーワード:
脳卒中後うつ
,
アパシー
,
薬物治療
,
抗うつ薬
Keyword:
脳卒中後うつ
,
アパシー
,
薬物治療
,
抗うつ薬
pp.175-180
発行日 2019年2月10日
Published Date 2019/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201564
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脳卒中患者に対するリハビリテーションは,明確な目標設定やアウトカム評価が求められる時代となり,リハビリテーションの進展を阻害する因子への対策が必要であり,うつ状態をはじめとする患者の情動・意欲に配慮し,それに介入することは,リハビリテーションを円滑に進めるうえで重要なポイントである.
脳卒中患者の33%にうつ状態の併発がみられ,予測因子として,身体的障害,脳卒中の重症度,うつ病の既往および認知機能障害が挙げられる.うつ状態があると日常生活動作(activities of daily living;ADL),認知機能,健康関連の生活の質(quality of life;QOL)の低下がみられ,社会参加の阻害因子としても重要である.
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