特集 境界領域の診療
精神科的疾患 うつ
山田 慎二
1
,
原田 謙
1長野県立こころの医療センター駒ヶ根 児童精神科
キーワード:
意欲
,
患者教育
,
抗うつ剤
,
自殺
,
神経症
,
鑑別診断
,
統合失調症
,
精神療法
,
双極性障害
,
適応障害
,
紹介と相談
,
抑うつ
,
アパシー
,
精神科医
Keyword:
Bipolar Disorder
,
Diagnosis, Differential
,
Volition
,
Neurotic Disorders
,
Psychiatry
,
Referral and Consultation
,
Adjustment Disorders
,
Patient Education as Topic
,
Depression
,
Suicide
,
Schizophrenia
,
Antidepressive Agents
,
Psychotherapy
,
Apathy
pp.1679-1684
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020041548
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<Key Points>(1)抑うつ状態の鑑別診断において、身体疾患・薬物の副作用によるうつ状態の除外を行い、統合失調症、双極性障害、適応障害などを鑑別していく。(2)うつ病の診断はDSM-5による操作的診断基準によるものだけではなく、従来診断において考慮されていたうつ状態にいたる原因、経過、症状の質を見極めたうえでなされるほうがよい。(3)近年は脳機能解析研究が進んでおり、うつ病の病態仮説にストレス仮説、神経可塑性仮説、神経炎症との関連性などが取り上げられている。(4)治療は、(1)自殺念慮への対応、(2)ガイダンスと環境調整、(3)薬物療法の選択、(4)精神療法の実施という組み立てとなる。
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