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特集 認知症とリハビリテーション医療
3. 血管性認知症の病態とリハビリテーション治療の方向性
Vascular Dementia and Direction of Rehabilitation
服部 頼都
1,2
,
猪原 匡史
1
Yorito Hattori
1,2
,
Masafumi Ihara
1
1国立循環器病研究センター脳神経内科
2国立循環器病研究センター認知症先制医療開発部
キーワード:
血管性認知症
,
注意障害
,
遂行機能障害
,
アパシー
,
脳卒中後うつ
Keyword:
血管性認知症
,
注意障害
,
遂行機能障害
,
アパシー
,
脳卒中後うつ
pp.922-927
発行日 2024年10月18日
Published Date 2024/10/18
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 認知症の中で,アルツハイマー病に次ぐ2番目の原因疾患である血管性認知症は疾患名というよりもむしろ疾患群を形成し,さまざまな病型が混在する.このため,患者個々によって診断・治療のアプローチを変える必要があり,リハビリテーション治療も同様に個別に計画を設計する必要がある.さらに,記憶障害を中心とするアルツハイマー病とは典型的な症状が異なるため,病態に対する理解を深めておく必要がある.本稿では,血管性認知症の分類とその病態を紹介するとともに,典型的な症状に対するリハビリテーション治療の方向性を述べる.

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