Japanese
English
調査
ADL維持向上等体制導入による療法士介入の変化
Changes in therapist intervention through the introduction of a maintain or improve ADL system
河野 純子
1
,
小口 和代
1
,
後藤 進一郎
1
Sumiko Kono
1
,
Kazuyo Oguchi
1
,
Shinichiro Goto
1
1医療法人豊田会刈谷豊田総合病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, Kariya Toyota General Hospital
キーワード:
ADL
,
予防
,
スクリーニング
Keyword:
ADL
,
予防
,
スクリーニング
pp.985-990
発行日 2018年10月10日
Published Date 2018/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201452
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要旨 【目的】ADL維持向上等体制導入によるリハビリテーションの質・量と療法士の介入の変化を調査した.【対象・方法】当院消化器内科(47床)を退院した患者,導入前(2014年度)1,079名,導入後(2015年度)990名のリハビリテーション状況や日常生活動作(activities of daily living;ADL)を調査した.さらに導入後の全患者を評価群,指導群,療法群に分けBarthel Index(BI)を分析した.【結果】ADL維持向上等体制導入前後の比較では,看護必要度B項目が導入後の退院時で有意に低かった.導入前の療法群(個別療法)は134名(12%)のみだが,導入後は入院患者全例に介入できた.導入後のBI改善点は,評価群19.6,指導群23.7,療法群17.9だった.【考察】ADL維持向上等体制導入後の退院時看護必要度B項目の改善は,主治医の依頼を待たず入院患者全例にスクリーニングが可能になったことが一因として考えられた.ADL低下の予備群には専従療法士の指導で対応し,機能回復を必要とする患者には個別療法が処方された.専従療法士の配置により患者層に応じた介入が可能となった.
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