Japanese
English
短報
ADL維持向上等体制加算病棟における専従療法士の介入基準の検討
Consideration of intervention standards of full-time therapists in the system to maintain or improve ADL
杉浦 太紀
1
,
小口 和代
1
,
後藤 進一郎
1
,
河野 純子
1
Taiki Sugiura
1
,
Kazuyo Oguchi
1
,
Sinichiro Goto
1
,
Sumiko Kono
1
1医療法人豊田会刈谷豊田総合病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, Kariya Toyota General Hospital
キーワード:
ADL維持向上等体制加算
,
介入基準
Keyword:
ADL維持向上等体制加算
,
介入基準
pp.1117-1120
発行日 2019年11月10日
Published Date 2019/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201799
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要旨 【目的】ADL維持向上等体制加算病棟(以下,ADL病棟)におけるリハビリテーション介入の標準化を検討する.【対象】2017年8〜10月に刈谷豊田総合病院(以下,当院)のADL病棟3病棟に入院した641例とした.【方法】専従療法士の介入種類を入院時Barthel Index(BI),年齢,入院前日常生活動作(activities of daily living;ADL)により,評価群,指導群,療法群の3群に分類するアルゴリズムを作成した.評価群はBI 65点以上かつ年齢75歳未満の患者,指導群はBI 65点以上かつ年齢75歳以上の患者とBI 30点以上60点以下の患者,療法群はBI 25点以下の患者とした.BI 25点以下の患者で,入院前と比べADLの低下がない場合は指導群とした.アルゴリズムによる分類と療法士の主観的判断を比較した.【結果】療法士介入アルゴリズムによる3群の構成割合は,評価群338例(52.7%),指導群261例(40.7%),療法群42例(6.6%)だった.アルゴリズムと療法士の判断に相違があった患者は641例中54例であり,全体の8.4%であった.【考察】アルゴリズムの使用は,専従療法士間の介入判断の差を減少させ,専従療法士のリハビリテーション介入基準を一定に保つと考えた.
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