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研究と報告
重度脳卒中リハビリテーション患者のADL項目別介助軽減度について
A study on the ADL(activity of daily living)that lead to a reduced need for assistance in severe stroke patients undergoing rehabilitation―using the FIM(Functional Independence Measure)method.
大矢 みどり
1
,
後藤 進一郎
1
,
小口 和代
2
Midori Oya
1
,
Shinichiro Goto
1
,
Kazuyo Oguchi
2
1刈谷豊田総合病院東分院リハビリテーション科
2刈谷豊田総合病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, Kariya Toyota General Hospital East Branch
2Department of Rehabilitation, Kariya Toyota General Hospital
キーワード:
重度脳卒中リハビリテーション患者
,
ADL項目別介助軽減度
,
FIM
Keyword:
重度脳卒中リハビリテーション患者
,
ADL項目別介助軽減度
,
FIM
pp.1055-1060
発行日 2009年11月10日
Published Date 2009/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101639
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要旨:ADLは自立しないものの,長期にわたりADLが向上した重度脳卒中リハビリテーション患者24名を対象とし,FIM運動項目の項目別介助軽減度を調査した.さらに,運動項目得点別に20点未満,20点台,30点台の3群に区分し,その特徴を検討した.20点未満・20点台では,食事,整容,車いす移乗の介助量が軽減した.30点台ではトイレ移乗,排泄管理の介助量が軽減した.退院時に車いす/歩行自立度が80%以上であった先行研究では,食事,排泄管理,整容から介助量が軽減したのに対し,今回の結果では,食事,整容の介助量が軽減しやすいことは変わらないが,車いす移乗の介助量軽減後にトイレ移乗,排泄管理の介助量が軽減した.このことから,重度脳卒中患者では,車いす移乗が排泄管理の介助量軽減と関係していると推測した.重度脳卒中リハビリテーション患者では,車いす移乗の介助量軽減をリハビリテーション目標としてプログラムに取り入れることで,排泄管理やトイレ移乗の介助量軽減にもつながると考えられた.
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