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短報
脳梗塞リハビリテーション患者におけるCONUT法での栄養評価と患者転帰に関する検討
Relationship between nutritional evaluation with CONUT and prognosis in patients with cerebral infarction
小野 恭裕
1,2
,
桑嶋 博史
1
Yasuhiro Ono
1,2
,
Hiroshi Kuwajima
1
1香川県立中央病院リハビリテーション科
2香川県立中央病院脳神経外科
1Department of Rehabilitation Medicine, Kagawa Prefectural Central Hospital
2Department of Neurosurgery, Kagawa Prefectural Central Hospital
キーワード:
脳梗塞
,
CONUT値
,
栄養状態
,
患者転帰
Keyword:
脳梗塞
,
CONUT値
,
栄養状態
,
患者転帰
pp.981-984
発行日 2018年10月10日
Published Date 2018/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201451
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要旨 【目的】近年,蛋白代謝能,脂質代謝能および免疫能の総合的な栄養評価方法としてcontrolling nutritional status(CONUT)法が注目されている.今回,脳梗塞患者においてCONUT法での栄養評価と患者転帰との関係について検討した.【方法】対象は香川県立中央病院(以下,当院)でリハビリテーションを含む急性期治療を行った後,回復期リハビリテーション病院で治療後,その退院時の機能的自立度評価(functional independence measure;FIM)にて転帰がわかり,CONUT値が測定できた169人の脳梗塞患者とした.【結果】CONUT法では,正常50人,軽度障害51人,中等度障害48人,高度障害20人であり,正常から中等度障害までの比較的栄養障害の軽い患者が多かった.CONUT値の高い患者は退院時FIMが低い傾向がみられ,CONUT値と退院時FIMの間には有意な相関がみられた(p<0.01).【結論】脳梗塞患者において,CONUT値と患者転帰には有意な関係がみられ,CONUT値はリハビリテーションを行ううえで参考となる指標と考えられた.
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