Japanese
English
短報
急性期心臓リハビリテーション後の復職状況と運動耐容能評価の関連性
The association of the return to work and exercise capacity after phase 1 cardiac rehabilitation
久原 聡志
1
,
大和 浩
2
,
明日 徹
3
,
舌間 秀雄
1
,
荒木 優
4
,
尾辻 豊
4
,
伊藤 英明
5
,
佐伯 覚
5
Satoshi Kuhara
1
,
Hiroshi Yamato
2
,
Toru Akebi
3
,
Hideo Shitama
1
,
Masaru Araki
4
,
Yutaka Otsuji
4
,
Hideaki Ito
5
,
Satoru Saeki
5
1産業医科大学病院リハビリテーション部
2産業医科大学産業生態科学研究所健康開発科学
3産業医科大学若松病院リハビリテーション部
4産業医科大学第2内科学
5産業医科大学リハビリテーション医学講座
1Department of Rehabilitation, University Hospital of Occupational and Environmental Health
2Department of Health Development, Institute of Industrial Ecological Sciences, University of Occupational and Environmental Health
3Department of Rehabilitation, Wakamatsu Hospital of the University of Occupational and Environmental Health
4The Second Department of Internal Medicine, School of Medicine, University of Occupational and Environmental Health
5Department of Rehabilitation Medicine, University of Occupational and Environmental Health
キーワード:
心疾患
,
職場復帰
,
運動耐容能
,
仕事の作業強度
Keyword:
心疾患
,
職場復帰
,
運動耐容能
,
仕事の作業強度
pp.1243-1247
発行日 2017年12月10日
Published Date 2017/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201174
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要旨 【目的】心疾患発症後の職場復帰に関して,仕事の作業強度と運動耐容能を評価し,退院3か月後の復職状況とメンタルヘルスの変化を調べた.【対象・方法】2014年9月〜2015年11月の間に,産業医科大学病院循環器内科に心疾患で入院し,急性期心臓リハビリテーションを受けた心疾患患者235名のうち,本研究の参加に同意した16名を対象とした.入院時には患者背景,身体機能,入院前就労状況,仕事の作業強度,メンタルヘルスの評価を,退院3か月後には,復職・失職状況,退院から復職までの期間,復職後の作業内容の変更の有無を自記式調査紙により確認した.急遽退院となった1名を除き,3か月後の質問紙に回答した10名を有効対象者とした.【結果】入院中に測定した運動耐容能が入院前の作業強度よりも高い8名は,すべて退院後3か月間で入院前の職場に復職した.そのうち1名は発症前より作業強度を軽減,2名は作業時間を短縮しての復職であった.運動耐容能が作業強度よりも低い2名は,いずれも退院後失職し,不安の点数が増加した.【結語】低運動耐容能患者は,作業強度を目標とした運動耐容能の向上を図る,あるいは作業内容の調整を職場に働きかける必要がある.
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