Japanese
English
短報
リハビリテーション専門職の産業医学領域での活動状況
The survey on activities of rehabilitation professionals in occupational health
久原 聡志
1
,
石倉 龍太
1
,
明日 徹
2
,
松嶋 康之
3
,
佐伯 覚
3
Satoshi Kuhara
1
,
Ryuta Ishikura
1
,
Toru Akebi
2
,
Yasuyuki Matsushima
3
,
Satoru Saeki
3
1産業医科大学病院リハビリテーション部
2産業医科大学若松病院リハビリテーション部
3産業医科大学リハビリテーション医学講座
1Department of Rehabilitation,University Hospital of Occupational and Environmental Health
2Department of Rehabilitation,Wakamatsu Hospital of the University of Occupational and Environmental Health
3Department of Rehabilitation Medicine,University of Occupational and Environmental Health
キーワード:
産業保健
,
予防
,
リハビリテーション
Keyword:
産業保健
,
予防
,
リハビリテーション
pp.947-950
発行日 2017年9月10日
Published Date 2017/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201095
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要旨 【目的・方法】リハビリテーション専門職による産業保健領域への介入がどの程度実施されているか,その内容を含めて実態を明らかにする目的で,日本リハビリテーション医学会に登録された認定研修施設を対象に郵送による施設単位での質問紙調査を実施した.【結果】アンケートの回収率は59%(362施設/609施設)であり,産業保健領域でリハビリテーション専門職が介入を行っているのは56施設(15%)であった.具体的な内容については,産業保健領域の介入は職場体操28件,職場環境調整18件,作業姿勢指導22件,両立支援10件,メンタルヘルス20件,その他6件であり,予防領域の介入は腰痛予防45件,作業関連疾患予防7件,生活習慣病予防(一次予防)22件,疾患二次予防11件,その他1件であった.介入できない(しない)理由は「診療報酬に反映されない」106件,「設備がない」47件,「スタッフ不足」159件,「時間がない」118件,「対象者がいない」89件,「必要性を感じない」41件,その他44件であった.【結論】産業保健へのリハビリテーション専門職の介入を困難にしている要因は,診療報酬に反映されず,日常診療業務以外の時間に行わざるを得ないことであることが示唆された.
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