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入門講座 運動耐容能評価・3
呼吸器リハビリテーションの運動耐容能評価
Exercise tolerance tests for pulmonary rehabilitation
堀江 健夫
1
Takeo Horie
1
1日本赤十字社前橋赤十字病院呼吸器内科/リハビリテーション科
1Department of Pulmonary medicine/Rehabilitation, Maebashi Red Cross Hospital, Japanese Red Cross Society
キーワード:
運動耐容能
,
6分間歩行試験
,
シャトル・ウォーキング試験
Keyword:
運動耐容能
,
6分間歩行試験
,
シャトル・ウォーキング試験
pp.505-511
発行日 2016年6月10日
Published Date 2016/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200622
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はじめに
急性期から慢性期まで幅広く行われている呼吸器リハビリテーションにおいて,運動療法は中核となる構成要素である.特に慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease;COPD)においては,運動耐容能の改善や薬物療法への上乗せ効果に加え,入院回数の減少や生存期間の延長などのさまざまなエビデンスが示されている.
運動耐容能試験(運動負荷試験)は人為的な負荷をかける生体検査であり,安静時や個々の臓器からでは得られない包括的な情報を得ることができる.運動耐容能試験はトレッドミル・自転車エルゴメータを用いた検査室での試験(laboratory exercise test)と平地での試験(field exercise test)に大別される.本稿では,後者のうち慢性呼吸器疾患で広く用いられている歩行試験〔6分間歩行試験(6-minute walk test;6MWT),シャトル・ウォーキング試験〕について概説する(表1).
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