Japanese
English
調査
小児在宅リハビリテーションの実態調査とリハビリテーションを行ううえでセラピストが求めていること
Things that the therapist is asking for surveys and actual rehabilitation of children's home rehabilitation
中山 亜沙美
1
,
柴田 由美子
1
,
徳増 裕宣
2
Asami Nakayama
1
,
Yumiko Shibata
1
,
Hironobu Tokumasu
2
1公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央訪問看護ステーション
2公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構臨床研究支援センター兼倉敷中央病院小児科
1Kurashiki Central Home Visit Nursing Care Station
2Department of Pediatrics, Kurashiki Clinical Research Institute & Kurashiki Central Hospital
キーワード:
小児
,
訪問
,
リハビリテーション
,
在宅
,
現状
Keyword:
小児
,
訪問
,
リハビリテーション
,
在宅
,
現状
pp.1249-1254
発行日 2017年12月10日
Published Date 2017/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201176
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要旨 【目的】医療の進歩とともに全国的に在宅生活を送る重症児が増加し,地域における在宅支援の整備が急務であると訴えられてきた.しかし,地域で支えるための在宅専門の医師など必要な社会資源はいまだに少ないのが現状である.小児領域の在宅リハビリテーションも同様に必要性は訴えられているが発展拡大に乏しい.そこで実際の供給体制を明らかにすべく,小児領域のリハビリテーションを行っている訪問看護の事業所数とリハビリテーションスタッフ数の調査を行うとともに,リハビリテーションを行っていくことの課題を明らかにすることとした.【対象】2013年2月1日時点で岡山県訪問看護ステーション連絡協議会に登録されている訪問看護ステーション117施設に対し調査を行った.【方法】調査方法は定量調査で記入方法は無記名自記式とし,郵送調査で行った.【結果】今回の研究結果から,以下の3つの課題,① 事業所の少なさとマンパワー不足の問題,② 在宅リハビリテーションの認知度の低さ,③ 経験・教育・情報共有の場の少なさ,が明らかになった.また,経験・教育が不足しているという共通点と,小児在宅開始に前向きな施設も多いという意外な点も挙がった.【結語】課題を可視化することによって,地域で可能な取り組みを実施していく必要性が明快になった.地域資源が増え,小児領域へもっと目が向けられるようになると,不安を抱えて退院する子供とその家族の安心感も増し,そこから始まる家族の“望む生活”に向け,専門職としての視点から一緒に考えていくことができる.そのために,地域でできる取り組みを絶やさず継続させていくことが大切であると考える.
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