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実践講座 体幹装具・下肢装具—私はこう選んでいる・3
脳性麻痺に対する下肢装具
Lower extremity orthosis for cerebral palsy
田中 弘志
1
Hiroshi Tanaka
1
1心身障害児総合医療療育センター整形外科
1Orthopaedics Department, National Rehabilitation Center for Children with Disabilities
キーワード:
脳性麻痺
,
下肢装具
Keyword:
脳性麻痺
,
下肢装具
pp.825-829
発行日 2017年8月10日
Published Date 2017/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201055
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はじめに
脳性麻痺では筋緊張の異常や筋力低下のため姿勢保持や歩行が困難となることが多く,さらに筋肉の短縮などにより関節の拘縮が生じることがあり,それらに対し装具治療を行うことが多い.装具治療は多く行われているが,脳性麻痺では症状それぞれの個体差が大きいため,客観的に評価し,一元的に説明することが非常に難しい.
筆者自身,装具の作製を始めたころに多くの教科書や論文を参考にしたが,最終的にはそれぞれの症例の特徴を把握しながら理学療法士や義肢装具士と相談し,個々に応じて作製することが重要である,という結論に至っている.そのため本稿を読めばすべての下肢装具の処方を容易にできるかといえば難しいが,装具を作製するにあたって筆者が経験上ポイントと考えている点について述べたい.
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