Japanese
English
研究と報告
片麻痺患者の下肢装具について―当センター転院時に持参した下肢装具の検討
Lower Extremity Orthotics for Hemiplegic Patients.
六鹿 由実
1
,
木村 彰男
1
,
滝口 章夫
1
,
峯尾 喜好
1
,
田中 耕二
1
,
沢 俊二
1
,
村上 信
1
Yoshimi Mushika
1
,
Akio Kimura
1
,
Akio Takiguthi
1
,
Kiyoshi Mineo
1
,
Kohji Tanaka
1
,
Shunji Sawa
1
,
Makoto Murakami
1
1慶応義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
1Keio University Tsukigase Rehabilitation Center.
キーワード:
片麻痺
,
下肢装具
Keyword:
片麻痺
,
下肢装具
pp.801-804
発行日 1988年10月10日
Published Date 1988/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105936
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はじめに
片麻痺患者における下肢装具の処方目的は,関節拘縮の予防と矯正および異常歩行パターンをコントロールして,歩行能力を高めることにある.特に片麻痺患者では,病期により痙牲や変形の程度が変化することがあるので,処方時期や処方する装具の種類,その適合については充分な検討が必要である.
ところで,慶応義塾大学月が瀬リハビリテーションセンターのようなリハビリテーション(以下リハビリと略す)専門病院の場合,発症後1~3カ月を経た片麻痺患者がリハビリ目的で転院してくる場合が多いが,その際,前医にて作製した下肢装具を持参するケースがしばしばみられる.しかし持参した装具を評価してみると,正しい処方がなされていなかったり,装具の適合が悪いために,訓練に使用できない場合も多い1).
今回,過去約2年間における当センター入院時に片麻痺患者が持参した下肢装具についてその処方,適合などの問題について検討したので報告する.
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