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第5土曜特集 超高齢社会を支える医学・医療の提案
フレイル・サルコペニア
フレイルと介護予防
Frailty and care prevention
山田 実
1
Minoru YAMADA
1
1筑波大学人間系
キーワード:
フレイル
,
介護予防
,
運動
,
社会参加
Keyword:
フレイル
,
介護予防
,
運動
,
社会参加
pp.455-459
発行日 2021年10月30日
Published Date 2021/10/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27905455
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長寿先進国であるわが国において,健康寿命の延伸は喫緊の課題である.その課題解決のひとつの柱として,フレイル対策が掲げられている.わが国では2006年度より各自治体で介護予防事業が導入されるようになり,今ではフレイル高齢者(≒事業対象者)を対象とした “ハイリスク介入” のみならず,住民が主体的に運営を行う “通いの場” とよばれる活動も普及している.これらの介護予防にはそれぞれ強みと制限があり,うまく組み合わせながら運営を行うことが求められる.しかし,このような介護予防の場へ参加するのは一部の高齢者にとどまっており,広く運動(身体活動)の意義を周知する必要がある.また,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大により,高齢者の身体活動や社会活動が大きく制限を受け,新たにフレイルとなる高齢者が増加することとなった.これまで以上にフレイル対策・介護予防が求められるようになった現在において,場所や環境に依存せず継続できる介護予防戦略の確立が求められている.
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