Japanese
English
研究と報告
前腕肢位が肩関節外旋運動に与える影響
Influence which the position in the forearm has on external rotation movement in the glenohumeral joint.
三浦 雄一郎
1
,
福島 秀晃
1
,
森原 徹
2
,
鈴木 俊明
3
Yuichiro Miura
1
,
Hideaki Fukushima
1
,
Toru Morihara
2
,
Toshiaki Suzuki
3
1第一岡本病院リハビリテーション科
2京都府立医科大学大学院医学研究科運動器機能再生外科学
3関西医療大学大学院保健医療学部保健医療学研究科
1First Okamoto Hospital, Rehabilitation Faculty
2Department of Orthopedics, Graduate School of Medical Science, Kyoto Prefectural University of Medicine
3Graduate School of Health Sciences, Kansai University of Health Sciences
キーワード:
二次元動態分析
,
前腕肢位
,
肩関節外旋
Keyword:
二次元動態分析
,
前腕肢位
,
肩関節外旋
pp.1037-1044
発行日 2013年11月10日
Published Date 2013/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110305
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要旨:〔目的〕前腕回内,回外肢位が肩関節外旋運動に及ぼす影響について二次元動態分析を用いて検討した.〔対象と方法〕対象は健常男性6名とした.〔方法〕前腕回内,回外90°位とし,各前腕肢位で肩関節外旋0°,20°,40°に設定した.頭上からX線撮影を行い,各前腕肢位における上腕骨外旋角度,上腕骨外旋変化および肩関節外旋0°での橈骨と尺骨の内外反角を測定した.〔結果と考察〕肩関節外旋20°における上腕骨外旋変化は回内位が回外位と比較して有意に増加した(p<0.01).肩関節外旋40°では両者間に有意差を認めなかった.回内位は橈骨内反,尺骨外反角が増加した.このことから尺側側副靱帯と橈側側副靱帯の双方が伸張されることで肘関節内外反が固定され,上腕骨外旋変化に影響したと考える.〔結語〕運動療法の評価や治療,スポーツ指導の際,前腕肢位が肩関節外旋運動に与える影響を考慮する必要がある.
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