Japanese
English
短報
腱板完全断裂症例における術前肩関節自動可動域が術後リハビリテーション期間に与える影響
Effect of preoperative shoulder range of active motion on the duration of postoperative rehabilitation in the patients suffered from full-thickness rotator cuff tears
河邉 祥子
1
,
森原 徹
2
,
甲斐 義浩
3
,
櫛田 里恵
1
,
小森 隆一
1
,
瀬尾 和弥
1
,
平本 真知子
1
,
松井 知之
4
,
東 善一
4
,
堀井 基行
1,2
,
久保 俊一
1,2
Shoko Kawabe
1
,
Toru Morihara
2
,
Yoshihiro Kai
3
,
Rie Kushida
1
,
Ryuichi Komori
1
,
Kazuya Seo
1
,
Machiko Hiramoto
1
,
Tomoyuki Matsui
4
,
Yoshikazu Azuma
4
,
Motoyuki Horii
1,2
,
Toshikazu Kubo
1,2
1京都府立医科大学附属病院リハビリテーション部
2京都府立医科大学大学院医学研究科運動器機能再生外科学(整形外科)
3京都橘大学健康科学部理学療法学科
4丸太町リハビリテーションクリニック
1Department of Rehabilitation Medicine, University Hospital Kyoto Prefectural of Medicine
2Department of Orthopedics, Graduate School of Medical Science, Kyoto Prefectural University of Medicine
3Faculty of Health Science, Kyoto Tachibana University
4Marutamachi Rehabilitation Clinic
キーワード:
腱板完全断裂
,
術前肩関節自動可動域
,
術後リハビリテーション期間
Keyword:
腱板完全断裂
,
術前肩関節自動可動域
,
術後リハビリテーション期間
pp.617-620
発行日 2016年7月10日
Published Date 2016/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200654
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要旨 【目的】本研究では,術前自動可動域が腱板修復術後のリハビリテーション期間に与える影響について後方視的に検討を行った.【対象】2010〜2013年に京都府立医科大学附属病院(以下,当院)で腱板修復術を施行した腱板完全断裂症例24例24肩を対象とした.【方法】術前自動可動域は,屈曲,外転,下垂位外旋,90°外転位外旋とした.これら術前自動可動域とリハビリテーション終了までに要した期間(週数)との関連を,ピアソンの相関係数を用いて検討した.また,症例のリハビリテーション期間の中央値(25週)を基準に,リハビリテーション終了短期群と長期群に分け,有意相関が認められた項目についてreceiver operating-characteristic(ROC)曲線を作成し術前自動可動域のカットオフ値を算出した.【結果】リハビリテーション期間と有意相関が認められた可動域は,屈曲(r=−0.53,p<0.01)と外転(r=−0.41,p<0.05)であった.また,屈曲と外転可動域のカットオフ値は,屈曲125°,外転100°であった.【結語】術前自動可動域では,腱板修復術後のリハビリテーション期間に影響を及ぼす可能性が示された.
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