Japanese
English
研究と報告
大腿骨頸部/転子部骨折患者の退院後機能予後―特に外来リハビリテーションと年齢の影響について
The functional prognosis of patients with proximal femoral fracture after discharge: Especially about the influence of outpatient rehabilitation and aging.
楠 美樹
1
,
青柳 陽一郎
2
,
岡西 哲夫
3
,
平塚 智康
1
,
粥川 知子
1
,
菊池 航
1
,
井元 大介
1
,
日沖 雄一
1
,
才藤 栄一
2
Miki Kusunoki
1
,
Yoichiro Aoyagi
2
,
Tetsuo Okanishi
3
,
Tomoyasu Hiratsuka
1
,
Tomoko Kayukawa
1
,
Wataru Kikuchi
1
,
Daisuke Imoto
1
,
Yuichi Hioki
1
,
Eiichi Saitoh
2
1藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院リハビリテーション部
2藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学Ⅰ講座
3藤田保健衛生大学医療科学部リハビリテーション学科
1Department of Rehabilitation, Fujita Health University Banbuntane Hotokukai Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine 1, School of Medicine, Fujita Health University
3Faculty of Rehabilitation, School of Health Science, Fujita Health University
キーワード:
大腿骨近位部骨折
,
機能予後
,
外来リハビリテーション
Keyword:
大腿骨近位部骨折
,
機能予後
,
外来リハビリテーション
pp.857-862
発行日 2013年9月10日
Published Date 2013/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110244
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要旨:〔目的〕大腿骨頸部/転子部骨折患者の退院後の身体機能の変化を外来リハビリテーションの有無と年齢別に分け比較検討を行った.〔方法〕対象は大腿骨頸部/転子部骨折により手術施行された19名とし,退院時,退院1か月後,退院3か月後にFunctional Reach Test(FRT),5回立ち上がり時間,片脚立位時間,膝伸展筋力,快適歩行速度,最大歩行速度を測定した.退院後の身体機能の変化を,外来リハビリテーション施行の有無と,年齢(75歳未満,75歳以上)による違いに分け比較検討した.〔結果〕5回立ち上がり時間,膝伸展筋力は外来リハビリテーション施行群,75歳未満群において,退院時に比べ退院3か月後まで有意に改善した.歩行速度は外来リハビリテーション施行の有無や年齢の違いにかかわらず退院3か月後まで有意に改善した.〔結論〕外来リハビリテーションにより,5回立ち上がり時間や膝伸展筋力などの身体機能は改善することが示され,外来リハビリテーションが転倒発生による再骨折予防につながる可能性が推察された.
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