特集 大腿骨近位部骨折のリハビリテーション診療
大腿骨近位部骨折患者に対する回復期リハビリテーション
井上 靖悟
1
,
忽那 岳志
1
,
大高 洋平
1,2
Seigo Inoue
1
,
Takeshi Kutsuna
1
,
Yohei Otaka
1,2
1東京湾岸リハビリテーション病院
2藤田医科大学医学部リハビリテーション医学Ⅰ講座
1Tokyo Bay Rehabilitation Hospital
2Department of Rehabilitation MedicineⅠ, School of Medicine, Fujita health University
キーワード:
大腿骨近位部骨折
,
活動
,
転倒対策
,
予防
Keyword:
大腿骨近位部骨折
,
活動
,
転倒対策
,
予防
pp.1149-1154
発行日 2018年12月10日
Published Date 2018/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201497
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はじめに
高齢化が進む日本において,大腿骨近位部骨折の発生件数は増加傾向にあり1,2),寝たきりや要介護状態の原因になることもあり,社会的にも医療経済的にも深刻な問題である.
大腿骨近位部骨折は,回復期リハビリテーション病棟が対象とする運動器疾患のなかで,最も遭遇する機会が多い.また,高齢者の多くはさまざまな疾患を合併していることもあり,大腿骨近位部骨折の治療のみならず全身状態を把握したうえで効果的・効率的なリハビリテーションを実践することが求められる.
本稿では,回復期リハビリテーション病棟における大腿骨近位部骨折患者に対する目標設定や評価のポイント,具体的なリハビリテーション内容について概説する.
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