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研究と報告
作業療法士が関与する高崎市認知機能低下予防事業の効果検証と事業委託
Efficacy of occupational therapists-conducted service of preventing cognitive decline for community dwellers in Takasaki city, and industrialization of the service.
山口 智晴
1,2
,
村井 達彦
1
,
牧 陽子
1
,
都丸 知子
3
,
松本 博美
3
,
佐藤 歩
3
,
桜井 三容子
3
,
山口 晴保
1
Tomoharu Yamaguchi
1,2
,
Tatsuhiko Murai
1
,
Yohko Maki
1
,
Tomoko Tomaru
3
,
Hiromi Matsumoto
3
,
Ayumi Satoh
3
,
Miyoko Sakurai
3
,
Haruyasu Yamaguchi
1
1群馬大学大学院保健学研究科
2群馬医療福祉大学リハビリテーション学部
3高崎市役所
1Gunma University Graduate School of Health Sciences
2Department of Rehabilitation, Gunma University of Health and Welfare
3Takasaki Municipal Government Office
キーワード:
認知症
,
歩行
,
介護予防
,
市町村
,
作業療法士
Keyword:
認知症
,
歩行
,
介護予防
,
市町村
,
作業療法士
pp.849-855
発行日 2013年9月10日
Published Date 2013/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110241
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要旨:〔目的〕地域リハビリテーションとして歩行習慣化を目指した認知機能低下予防教室で成果を示し,パッケージ化して市町村の事業として全国に普及することを目的とした.このため「高崎ひらめきウォーキング教室」プログラムを刷新し,介入効果を維持しつつ介護保険事業者への委託を行った.〔方法〕2011年度前半は市職員が中心にモデル事業として,後半は事業者への委託事業として(前半解析対象34名,後半70名),地域の高齢者を対象に週1回90分で12回実施した.作業療法士が脳活性化リハビリテーションの考えを取り入れて歩行習慣化のための教室運営マニュアルを作成し,委託事業者への研修を行った.全12回の教室前後で認知機能,運動機能,生活満足度などの評価を行うとともに,前半教室終了後6か月での歩行習慣などを調査した.また,後半事業終了後に事業者や行政担当者と改善点・簡素化の意見交換を行った.〔結果と結語〕前半後半ともに山口符号テストと老研式活動能力指標で有意な改善を認めた.後半ではさらにRBANSの10単語遅延再生と言語流暢性,TUG,5m通常歩行速度,片脚立位,主観的生活満足度で有意な改善を認め,介入の有効性を確認した.参加者の多くが歩行を継続し,自身の身体的・心理的な改善や運動の習慣化を報告した.改善版運営マニュアルと評価法のパッケージを完成させ,全国の市町村で活用できる介護予防事業を示すことができた.
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