Japanese
English
増大特集 新・リハビリテーション技術
障害編・その他
嚥下障害:経口摂食適応のための摂食・嚥下機能評価
Dysphagia assessment for oral feeding.
馬場 尊
1
,
才藤 栄一
1
,
武田 斉子
1
,
小野木 啓子
1
Mikoto Baba
1
,
Eiichi Saitoh
1
,
Seiko Takeda
1
,
Keiko Onogi
1
1藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学講座
1Department of Rehabilitation Medicine, School of Medicine, Fujita Health University
キーワード:
経口摂取
,
重症度分類
,
非VF系評価
,
咀嚼負荷嚥下
Keyword:
経口摂取
,
重症度分類
,
非VF系評価
,
咀嚼負荷嚥下
pp.1309-1316
発行日 2002年11月10日
Published Date 2002/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109946
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はじめに:摂食・嚥下障害の経口摂食を考えるにあたって
普段私たちが口にする食物の物性は,非常に多様である.けれども,通常それらを同時に食べても誤嚥することはない.例えば,水とピーナツのような物性の全く異なるものを同時に食べることは可能である.しかし,摂食・嚥下障害を有する患者では,食物の違いにより安全に食べられたり誤嚥を呈したり,その結果は大きく異なる.
一口で飲み込みやすい食物を食塊(bolus)と言う.食塊の性状(物性)が嚥下の安全性に大きな影響を与えることが分かっている.特にそのうち重要な物性として,凝集性,付着性,変形性がある.凝集性は,咽頭で食塊が散らばらず一塊となっている性質であり,水は咽頭で散らばる(splash)ので誤嚥しやすい.
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