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特集 嚥下障害に対する新たなアプローチ
4 摂食嚥下障害のCT評価
Dysphagia Evaluation Using 320-row Area Detector CT
青柳 陽一郎
1
,
稲本 陽子
2
,
才藤 栄一
1
Yoichiro Aoyagi
1
,
Yoko Inamoto
2
,
Eiichi Saitoh
1
1藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学Ⅰ講座
2藤田保健衛生大学医療科学部リハビリテーション学科
キーワード:
嚥下CT
,
320列area detector CT
,
摂食嚥下リハビリテーション
,
上部食道括約筋
,
高解像度マノメトリー
Keyword:
嚥下CT
,
320列area detector CT
,
摂食嚥下リハビリテーション
,
上部食道括約筋
,
高解像度マノメトリー
pp.661-665
発行日 2017年9月15日
Published Date 2017/9/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 嚥下障害の評価としては,嚥下造影検査,嚥下内視鏡検査が標準的である.これらの検査は,臨床場面で広く用いられており,食塊の通過の確認,すなわち誤嚥の有無や咽頭残留を評価するのに適した評価法である.しかし,嚥下関連器官のダイナミックな三次元的評価や嚥下障害の神経生理学的機序を正確に捉えるには不向きである.これらを補完する検査法として,320列area detector CT(320列CT),高解像度マノメトリー,筋電図などがある.320列CTは最も新しく登場した検査法であり,嚥下動態の立体的動態の描出が可能となり,最近の嚥下動態の理解と機能評価にブレークスルーをもたらした.本稿では,320列CTの登場によってもたらされた嚥下動態の解明,日常臨床での嚥下評価について,いくつかの具体例を挙げて紹介する.
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