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短報
ハンドヘルドダイナモメーターによる等尺性膝伸展筋力の測定―固定用ベルトの使用が検者間再現性に与える影響
Measurements of isometric knee extension force with a hand-held dynamometer: Effect for interrater reliability using fixing-belt.
加藤 宗規
1
,
山﨑 裕司
2
,
柊 幸伸
1
,
中島 活弥
1
Munenori Kato
1
,
Hiroshi Yamasaki
2
,
Yukinobu Hiiragi
1
,
Katsuya Nakajima
1
1東都リハビリテーション学院理学療法学科
2高知リハビリテーション学院理学療法学科
1Department of Physical Therapy, Touto Rehabilitation College
2Department of Physical Therapy, Kochi Rehabilitation Institute
キーワード:
ハンドヘルドダイナモメーター
,
等尺性膝伸展筋力
,
固定用ベルト
,
検者間再現性
Keyword:
ハンドヘルドダイナモメーター
,
等尺性膝伸展筋力
,
固定用ベルト
,
検者間再現性
pp.1047-1050
発行日 2001年11月10日
Published Date 2001/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109624
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はじめに
ハンドヘルドダイナモメーター(以下,HHD)は,簡易で,かつ比較的安価な筋力測定機器として臨床に普及しているが,その信頼性については先行研究の間で一致した見解を得ていない.Bohannonら1)は,健常者の膝伸展筋力を対象とした検討において,測定者の機器使用経験によらず検者内・検者間再現性が良好なことを報告している.しかし,その他の研究では,膝伸展筋群など筋力が大きい場合や検者の固定性が不十分な場合には,その測定誤差が大きいことが指摘されている.
HHDにおける信頼性の問題は,測定された筋力データを多施設間で比較するうえでの障害となる可能性が高く,臨床データを全国に普及するためには安定した再現性を得ることが必要不可欠である.そこで本研究では,薄型のセンサーを持つHHDにベルトを装着し,固定性に配慮した膝伸展筋力測定方法を考案し,その再現性について検討した.
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