Japanese
English
研究と報告
ハンドヘルドダイナモメーターを用いた等尺性膝伸展筋力測定の妥当性
The validity of the isometric knee extension muscle strength by hand held dynamometer.
平澤 有里
1
,
長谷川 輝美
2
,
笹 益雄
1
,
山﨑 裕司
3
Yuri Hirasawa
1
,
Terumi Hasegawa
2
,
Masuo Sasa
1
,
Hiroshi Yamasaki
3
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院リハビリテーション部
2聖マリアンナ医科大学東横病院リハビリテーション部
3高知リハビリテーション学院理学療法学科
1Department of Rehabilitation Medicine, St Marianna University School of Medicine, Yokohama City Seibu Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, St Marianna University School of Medicine, Toyoko Hospital
3Department of Physical Therapy, Kochi Rehabilitation Institute
キーワード:
ハンドヘルドダイナモメーター
,
等尺性膝伸展筋力
,
妥当性
Keyword:
ハンドヘルドダイナモメーター
,
等尺性膝伸展筋力
,
妥当性
pp.375-377
発行日 2005年4月10日
Published Date 2005/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100084
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はじめに
下肢筋力が,高齢者や片麻痺患者,大腿骨頸部骨折患者の移動能力の重要な規定要因であることは周知の事実であり,その評価の多くは,膝伸展筋力を代表値としている,1-3).評価機器は,トルクマシーンを使用していることが多いが1-3),携帯困難であったり,煩雑な測定操作を必要とするものがほとんどであり,さまざまな現場でデータを共有できないのが現状である.一方,hand held dynamometer(HHD)は,携帯性,簡便性に関しては優れているが,固定性が不十分であり,対象者の力が検者の力を上回る場合,十分な再現性が得られないことが指摘されている4).われわれは,これらの点を考慮し,HHDに固定用ベルトを装着した等尺性膝伸展筋力測定方法を考案した.この測定方法の再現性は良好であり5,6),健常者の平均値やさまざまな移動動作との関連がすでに明らかにされている7-9).今回は,本方法とトルクマシーンを使用した場合の等尺性膝伸展筋力値の関係を調査し,本方法の併存的妥当性について検討した.
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