Japanese
English
短報
膝伸展筋力評価における徒手固定の限界
The upper limit of ability to offer resistance on measurement of knee extensor muscle strength.
山﨑 裕司
1
,
加藤 宗規
2
,
梶原 和久
3
Hiroshi Yamasaki
1
,
Munenori Kato
2
,
Kazuhisa Kajihara
3
1高知リハビリテーション学院理学療法学科
2了徳寺大学健康科学部理学療法学科
3兵庫医科大学病院リハビリテーション部
1Department of Physical Therapy, Kochi Rehabilitation Institute
2Department of Physical Therapy, Faculty of Health Science, Ryotokuji University
3Department of Rehabilitation Medicine, The Hospital of Hyogo College of Medicine
キーワード:
徒手固定力
,
膝伸展筋力
,
筋力評価
,
ハンドヘルドダイナモメーター
Keyword:
徒手固定力
,
膝伸展筋力
,
筋力評価
,
ハンドヘルドダイナモメーター
pp.1369-1371
発行日 2007年11月10日
Published Date 2007/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101116
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要旨:〔目的〕本研究では,徒手によって拮抗可能な膝伸展力について調査した.〔方法〕対象は健常成人36名(男性14名,女性22名,年齢21.5±1.1歳)である.大腿四頭筋訓練器を用いて,重錘量によって膝伸展力を調節できる膝伸展運動モデルを考案し,固定可能な最大重量を求めた.〔結果〕最大固定重量は男性27.6±3.9kg,女性19.0±4.1kgであった.女性の固定力は70歳代健常高齢者の平均膝伸展筋力を下回った.最大固定重量と体重,握力,膝伸展筋力の間には,それぞれr=0.68,0.79,0.80の有意な正相関を認めた(p<0.01).〔結語〕徒手固定力はこれまで考えられていたよりも低く,体格の小さな検者では固定性に配慮した筋力測定機器を用いることが必須である.
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