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研究と報告
ハンドヘルドダイナモメーターによる筋力検査―腱板構成筋評価の再現性の検討
Muscle Strength Measurement with Hand-held Dynamometer for Assessing Rotator Cuff Function: Analysis of the Test Reliability.
光金 正官
1
,
能登 真一
1
,
平田 秀彦
2
Masahiro Mitsukane
1
,
Shinichi Noto
1
,
Hidehiko Hirata
2
1聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
2聖マリアンナ医科大学病院整形外科
1Department of Rehabilitation, St. Marianna University School of Medicine Hospital
2Department of Orthopeadic Surgery, St. Marianna University School of Medicine Hospital
キーワード:
腱板機能
,
ハンドヘルドダイナモメーター
,
筋力検査
Keyword:
腱板機能
,
ハンドヘルドダイナモメーター
,
筋力検査
pp.861-864
発行日 1999年9月10日
Published Date 1999/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109057
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はじめに
腱板損傷や肩関節不安定症など,各種の肩関節疾患では腱板の機能が障害される.動作筋としての腱板の機能が低下することから,肩の外転や回旋動作で筋力の低下が認められる.従来より,腱板の損傷や機能障害の程度を評価する目的で,肩関節の外転および回旋運動における筋力測定が広く行われている1-4).
1996年,Kellyら5)は,筋電図を用い,目的とする腱板筋の活動が最大となり,同時に共同筋である他の関節周囲筋の活動が最小となる等尺性運動肢位を求めた.そして,腱板機能の評価を目的とした徒手筋力検査の最適肢位としてそれを推奨した.
したがって,もしこの肢位での筋力検査にハンドヘルドダイナモメーターを適用できれば,簡便で定量的な評価が可能となる.そこでわれわれはハンドヘルドダイナモメーターを用い,Kellyらの提唱する肢位での等尺性筋力を調査し,測定値の再現性について検討を加えた.
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