Japanese
English
短報
ハンドヘルドダイナモメーターによる客観的下肢筋力評価―整形外科術後高齢患者における検討
Clinical significance of muscle strength measurement by a hand-held dynamometer in elderly orthopedic patients.
奥 壽郎
1,2
,
高田 治実
1
,
与那嶺 司
1
,
坂本 雄
1
,
甲斐 みどり
1
,
小山 理恵子
2
,
西島 智子
2
,
内藤 郁奈
2
,
畑山 聡
2
Toshiro Oku
1,2
,
Harumi Takada
1
,
Tsukasa Yonamine
1
,
Takashi Sakamoto
1
,
Midori Kai
1
,
Rieko Koyama
2
,
Tomoko Nishijima
2
,
Ikuna Naito
2
,
Satoshi Hatakeyama
2
1臨床福祉専門学校理学療法学科
2聖テレジア病院リハビリテーション科
1Clinical Walfare Collage
2Department of Rehabilitation, St Therese Hospital
キーワード:
ハンドヘルドダイナモメーター
,
筋力測定
,
筋力回復過程
,
高齢者
Keyword:
ハンドヘルドダイナモメーター
,
筋力測定
,
筋力回復過程
,
高齢者
pp.671-674
発行日 2004年7月10日
Published Date 2004/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100616
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はじめに
リハビリテーション対象患者において障害像を把握するために,筋力という要素は非常に重要となる.この筋力を評価するために,徒手筋力検査法(以下,MMT)が一般的に用いられている.しかし,同時にこのMMTは3+以上の判定に,検者の主観的要素が関与するという問題が指摘されている.
こうした問題に対して近年,ハンドヘルドダイナモメーター(以下,HHD)による筋力評価の意義が言われている.HHDは他の筋力測定器に比較し,安価でスぺースをとらず,しかも携帯性に優れているという利点がある.しかし,このHHDにおいても,検者の固定力および再現性などの問題が指摘されている1-3).昨今,固定用ベルトを用いた客観的筋力測定法が報告されており4),臨床場面での応用が可能であると思われる.しかし,基礎データの報告は見受けられるが,臨床的なデータの報告は未だ少ない.
今回は高齢者で整形外科術後の下肢筋力回復過程において,MMTでの筋力測定とともにHHDでの筋力測定を同時期に行い,HHDによる客観的筋力測定が,MMTによる主観的筋力測定をどのように補えるのかを検討したので報告する.
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