スコープ
留守居障害について―高齢者・脳卒中患者を中心にして
窪田 俊夫
1
,
橘田 亜由美
1
1中伊豆リハビリテーションセンター
pp.883-884
発行日 1999年9月10日
Published Date 1999/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109062
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留守居障害の概念と位置づけ
窪田ら1)は,IADLの概念とほぼ同一の生活関連動作について,何らかの目的に対して手段となっている項目と,それ自身が目的となっている項目とに大別し,前者として外出,乗用車の運転,コミュニケーションを,後者として買物,金銭管理,家事,服薬,家屋維持,趣味活動,留守居などの項目を挙げている.
ここでいう留守居とは,「外出しないで家に留まっていること2)」とされているが,本稿では「家族が不在の間,安全性と自立性を保ちながら家庭に留まっていること」と定義し,留守居を遂行する能力を留守居能力,この能力の障害を留守居障害と呼ぶことにする.
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