Japanese
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講座 リハビリテーション医学の評価法(3)
脳卒中患者の障害の評価―発症後早期の患者を中心として
Evaluation of the Impairment and Disability of the Stroke Patients: With Special Reference to Acute Patients.
二木 立
1
Ryu Niki
1
1代々木病院理学診療科
1Department of Rehabilitation Medicine, Yoyogi Hospital.
キーワード:
脳卒中
,
評価
Keyword:
脳卒中
,
評価
pp.449-459
発行日 1982年4月10日
Published Date 1982/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104739
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はじめに
脳卒中患者の障害の総合的評価は,リハビリテーション・プログラムをたてる上でも,患者の予後を予測する上でも,不可欠である.その詳細は,本誌上でも,すでに大土井1),重野ら2),上田3,6),大川ら5)によって述べられている.
しかし,それらは主として発症後一定期間を経て,病状・障害が比較的安定した脳卒中患者を対象としている.それに対して,発症後早期(発症直後~1月以内,以下同じ)の脳卒中患者の障害の評価について論じた文献はほとんどみられない.
筆者は,脳卒中発症直後から病型・病巣診断と並行して,障害の評価を行うべきであると考えている.また,医師が障害の評価をする場合,それを基にして,患者の最終的能力障害(特に歩行自立の有無)を的確に予測することが特に重要であるとも考えている.
以下,筆者が日常診療で行っている脳卒中患者の障害評価について,特に,機能・形態障害の評価を中心に述べていきたい.
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