Japanese
English
短報
脳卒中における重複障害例の検討―健側上肢切断例について
Dual Disability of Hemiplegia: A case report with upper extremity amputation of uninvolved side.
小野崎 晃
1,2
,
窪田 俊夫
1
,
音琴 勝
1
,
中川 武夫
1
,
古口 徳雄
1
,
山本 干
1
,
風間 章好
1
,
紅野 利幸
1
Akira Onozaki
1,2
,
Toshio Kubota
1
,
Masaru Otogoto
1
,
Takeo Nakagawa
1
,
Norio Koguchi
1
,
Kan Yamamoto
1
,
Akiyoshi Kazama
1
,
Toshiyuki Kohno
1
1中伊豆リハビリテーションセンター
2千葉大学医学部整形外科
1Nakaizu Rehabilitation Center
キーワード:
脳卒中
,
重複障害
Keyword:
脳卒中
,
重複障害
pp.455-457
発行日 1991年4月10日
Published Date 1991/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106803
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はじめに
脳卒中患者の歩行能力,ADL自立度の向上を図るリハビリテーション・プログラムに関しては,図1に示すような診断と評価の流れにより,過去の症例検討に基づく知識を活用することが可能である.一方,脳卒中発症前に既に神経系・運動器に何らかの疾患・障害を持ついわゆる重複障害例はその数が少ない1)ため,プログラムを進める上に必要な情報・知識に乏しいことが多く,潜在能力を引き出しつつ当面の目標を設定していく方法を取らざるを得ない2,3).そのため症例の治験を整理した報告が重要と考えられる.
このような観点に立って,今回,我々は既に左上肢切断を受け,その後脳卒中による右片麻痺を合併した症例を経験し,リハビリテーション・プログラムの進め方を検討する機会を得たので報告する.
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