Japanese
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講座 理学療法の理論
3.関節可動域改善
Increase in the Range of Motion.
堂園 浩一朗
1
Koichiro Dozono
1
1浜松労災病院リハビリテーション科
1Rehabilitation Medicine, Hamamatsu Rosai Hospital
キーワード:
拘縮
,
関節可動域訓練
Keyword:
拘縮
,
関節可動域訓練
pp.823-828
発行日 1997年9月10日
Published Date 1997/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108467
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はじめに
関節可動域の改善はそれ自身が理学療法の目的であり,また歩行障害や日常生活活動の制限を改善するための手段でもある.そのため,可動域改善のための関節可動域訓練は理学療法のなかで筋力強化とならんで重要な種目である.筋力強化訓練がダイナミックなのに比べ,比較的地味な治療法であるが,脳卒中や脊髄損傷,神経・筋疾患,慢性関節リウマチ,整形外科の術後にわたるまで幅広く使用される.そのために,その方法も多岐にわたり,各疾病の病期や病態により適切な方法が選択される.
本稿では関節拘縮の起こるメカニズム,伸張運動を含む関節可動域訓練で可動域が改善する原理,具体的な関節可動域訓練のための手技,その注意点などを総論的に述べたい.
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