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特集 障害学Update
診断と評価
高次脳機能障害
言語障害:失語症
Clinical Bedside Testing of Aphasia.
本村 暁
1
Satoru Motomura
1
1九州労災病院神経内科
1Department of Neurology, Kyushu Rosai Hospital
キーワード:
失語症
,
clinical bedside testing
,
失語症重症度尺度
Keyword:
失語症
,
clinical bedside testing
,
失語症重症度尺度
pp.926-932
発行日 1996年10月10日
Published Date 1996/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108208
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はじめに
言語障害のなかで頻度が高く,かつ臨床的に重要なものは失語症と構音障害である.本稿では,失語症に絞り,検査法の要点を述べる.
失語症には,標準化された検査法〔標準失語症検査(SLTA),Western Aphasia Battery(WAB)日本語版,など〕があり,症例の検索や経過観察には必須である.しかし,一臨床家として患者に相対した時,失語症状にいかにアプローチするか,という問題が上に述べた定式の失語検査を施行する以前に提起される.このような失語症の“detailed clinical bedside testing”について,やや等閑視されがちな失語症の重症度尺度の問題も含めて解説する.
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