Japanese
English
講座
言語障害のリハビリテーション(3)―失語症のリハビリテーション(2)
Communication Disorders: Rehabilitation and Management (3): Aphasia in Adults (2)
笹沼 澄子
1,2
Sumiko Sasanuma
1,2
1東京都老人総合研究所言語聴覚研究室
2東京都養育院付属病院言語聴覚診療科
1Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology
2The Yoikuin Tokyo Metropolitan Hospital.
キーワード:
失語症
,
言語治療
,
自然治癒
,
治療効果
,
社会復帰
Keyword:
失語症
,
言語治療
,
自然治癒
,
治療効果
,
社会復帰
pp.487-494
発行日 1974年6月10日
Published Date 1974/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103159
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【抄録】 失語症患者に対する治療活動は,大別して①本人への直接的な働きかけによって言語機能そのものの改善をはかる領域と,②周囲の言語環境への働きかけをとおして間接的にコミュニケーションの促進をはかる領域とがある.その各々における活動の原則と方法について述べるとともに,失語症の回復過程(特に自然治癒の問題),さらに言語機能の改善に影響をおよぼす諸因子と治療効果との関係にも触れた.失語症のリハビリテーションは,通常長期にわたる過程であり,しかも言語機能の完全な回復は望み得ない場合が少なくない.この現実をふまえ,関連専門分野と地域社会全体の参加による総合的な対策の確立が急がれている.
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