Japanese
English
短報
失語症患者の簡易な知的機能評価
A Quick Evaluation for Intelligence Quotient in Aphasic Patients.
楠戸 正子
1
,
前島 伸一郎
2
,
馬場 尊
1
,
久納 佳子
1
,
土肥 信之
1
Shoko Kusudo
1
,
Shinichirou Maeshima
2
,
Mikoto Baba
1
,
Keiko Kunou
1
,
Nobuyuki Dohi
1
1藤田保健衛生大学リハビリテーション医学教室
2和歌山県立医科大学脳神経外科
1Department of Rehabilitation Medicine, Fujita Health University
2Department of Neurological Surgery, Wakayama Medical College
キーワード:
失語症
,
構成障害
,
知的機能評価
Keyword:
失語症
,
構成障害
,
知的機能評価
pp.689-691
発行日 1995年8月10日
Published Date 1995/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107920
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はじめに
脳損傷患者では,知的機能を簡便に評価するためにMini-mental stateや長谷川式簡易知能診査スケールが用いられる.一方,失語症患者では言語障害のためにこれらの検査を施行することが困難であるため,ウェクスラー成人知能検査改訂版(以下,WAIS-R)の動作性IQやコース立方体テストなどの非言語的検査が用いられる.われわれは,立方体模写課題を用いて構成障害を検出しているが,これらが動作性IQと関連する可能性が考えられる.もし,この立方体模写の単一課題で動作性IQのスクリーニングができれば日常診察上,有意義と考えるので,本研究では失語症患者における立方体模写パターンと動作性IQとの関係について検討した.
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